
高校を中退した人の体験談を聞きたいです!
突然ですが私は、高校を2年の初め頃に中退しています。



現在は25歳で、高校中退からはもう9年ほど経っていますが、当時はものすごく悩みに悩んでいました。
- 高校を中退したい
- 高校中退したいけどこの先が不安
- 実際に高校中退した人の話が聞きたい
いま、当時の私と同じように悩んでいる方のために、そしてすでに高校中退したけど悩みや不安でいっぱいの方に、少しでも参考になればと体験談を書きたいと思います!
私が高校を2年で中退した理由と当時の体験談
冒頭でも書いたとおり、私は高校を2年の初め頃に中退しています。



理由は「人間関係」で、友達と上手くいかなくなったことが原因です。
正直9年も前の話なのと、当時は精神的にも参っていたため、記憶が曖昧なところがあります。
ですができるだけ思い出しながら書いていきたいと思うので、読んでいただけると嬉しいです!
友達と上手くいかなくなった高1の後半
私の高校生活が上手くいかなくなったのは、高1の後半からでした。
原因は人間関係で、仲が良かったグループからの仲間外れのような感じです。
当時どのようなことがあったのか、少し下記にまとめてみます。
- 移動教室などいつも一緒に行っていたのに、気づけばみんないなくなっている
- 休み時間に「どこ行くの?」と聞くと、「ちょっと、、」と言われ私だけ置いていかれる
- 「何か気に障ることした?」と聞いても、「何もないけど」と冷たく言われる
とくに一緒に登校している中、隣に私がいるにもかかわらず、LINEで「さくらこって○○だよね」と悪口を書かれていたのを見てしまったときは、腹立ちよりも悲しみが大きかったです。
私がなにか気に障ることをしたのか、とくに理由なく嫌になったのか、結局原因は分からずじまいですし、
女子同士ではよくあると言えばよくあるのかもしれませんが、、私には耐えられませんでした。
精神的に参って学校に行けなくなった
そんな状況の中でも2カ月ぐらいは頑張って通ってましたが、だんだん学校に行くのが辛くなり、ついに精神的に参って学校に行けなくなってしまいました。



2カ月って今考えると結構早い挫折ですよね(汗)
ですが当時の私の感覚では、半年ぐらい経ったかのように長く感じました。
電車通学だったんですが、ある日駅を目の前にした途端に突然涙が溢れ出して、吐きそうな感覚で1歩も進むことができなくなりました。
家に帰ろうと逆方向に進む私を、駅に向かうたくさんの学生や社会人に不思議そうに見られても、そんなことお構いなしに早歩きで帰宅したことを今でもはっきり覚えています。
それからは毎日、学校に通わなければと起きて制服に着替えるものの、家を出る時間になると涙が止まらなくなり、部屋に引きこもる流れをしばらく続けていました。
担任から説得されて別室登校に
このような生活をどれくらい続けたのか、期間は全く覚えていません。(私の中では長かったように感じています)
しかし高校なので義務教育とは違い、出席日数や単位が足りなければ進級できなくなります。
それを見かねた担任が毎日学校終わりに、今日の配布物を渡すからという理由で家まで来て、別室登校でもいいから来ないかと説得されました。



学校から家まで車で30分ほどかかるのに、毎日毎日来てくださり、感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいです。
(当時はそんなに毎日来なくてもいいのに、と思ってたこともありますが、笑)
私もその頃はできれば学校に行きたい気持ちもあったので、別室登校で通うことになりました。
とはいってもやはり電車通学は難しく、親に車で送り迎えをしてもらうことで、なんとか通うことができました。



このような形で学校に通うことができましたが、親にも申し訳ない気持ちでいっぱいで、罪悪感もありました。
進級したものの高校中退した2年の春
担任の提案や親の協力もあり、無事に単位をクリアできたことで、別室登校のまま2年に進級することができました。
2年になるとクラス替えがあり、仲が悪くなった友達とは離れたので、このまま通えるかと思ったんですが、
私が通っていた学校はコースごとに2クラスずつとなっており、クラス替えをしても半分は同じです。
そうなるとすでに仲がいいグループは出来上がっており、友達作りに恐怖心を抱いている私が入り込める場所はありません。



結局すぐにまた別室登校となってしまいました。
しかし別室登校もずっとできるわけではなかったようで、最終的には「教室に行く」か「高校を中退する」かの2択から選ぶことに。
担任と学年主任が家に来て、親を含め話し合った結果、そして悩み続けてたくさん考えた結果、
当時の私にとって教室に行ける未来は見えず、高校2年の春に中退することになりました。
当時言われて今も覚えている言葉(担任)
当時親と担任から言われた言葉で、今でも覚えているものがあります。
まずは、担任から言われた「仲が悪くなった友達に人生左右されていいの?」という言葉。
友達のせいでと言うとあれですが、「その人たちの影響で人生左右されるのはもったいない」とのこと。
確かにそれもその通りかもしれません。いざこざがなければ普通に卒業しているわけで、これは周りからの影響を受けまくっているのかもしれません。
しかし私からしてみれば、高校を「辞める・辞めない」は自分で決めることであり、周りに人生を左右されている気はありません。



むしろ担任からの言葉で、じゃあ学校に行くとなる方が、担任に左右されている気がします。(ひねくれすぎ?)
何が言いたいかというと、同じように中退を考えている方は、周りから「辞めるとかもったいない」「そんなことで辞めるの?」など言われているかもしれませんが、
結局どうするかを決めるのは自分自身で、それに対してどう感じるかも自分次第です。
「そんなことで」と言われても、本人からすれば「一大事」なことだったりするし、もったいないかどうかは自分の考え方や行動次第です。
周りからの忠告や意見は聞くべきかもしれませんが、周りの価値観は受け入れる必要はないと私は思っています。
当時言われて今も覚えている言葉(親)
次に親に言われた言葉です。
親は基本的にはなんでも私の考えを尊重してくれるタイプで、辞めるかどうかは私が決めればいいという感じでした。
しかしやはり親なりの心配はしてくれており、もし高校を中退した場合の世間の目や、最悪な場合の未来について話してくれました。
- 世間一般では高校中退は悪いイメージで色眼鏡で見られること
- もし今後後悔しても中退の事実は消えないこと
- 就職は学歴だけで判断する会社もあること
- 学歴が原因で結婚できない可能性もあること
大まかにこのような内容でした。



当時の私の心境と、親の真剣な話し方が合わさり、ほぼ脅しのように感じてかなりびびっていました。
しかしこれらは事実で、高校を中退した場合のリスクです。
私はこの話も踏まえたうえで高校中退の道を選びましたが、もし中退を考えているのであれば、この部分も真剣に考えてから決断してほしいです。
高校中退したその後の体験談
ここからは、高校を中退したその後のことなどを、体験談として書いていきます!
結論からいうと、高卒認定を取得して、大学へ入学しました!
ちなみに高校を中退した後の選択肢として、下記の方法があります。
- 通信制など別の学校へ通うor高卒認定を取得、その後大学や専門学校へ通う
- いきなり就職する
私は高校を中退した時点で、大学へ通いたいと決めていました。



大学へ通いたかったのは、学歴を「中卒」で終わらせたくなかったためです。
なのでそのためには、通信制などへ通うか、高卒認定を取得して大学受験するための資格を手に入れなければいけません。
しかし通信制はお金がかかることと、時期の問題で1年遅れの卒業になる可能性があることから、高卒認定の取得を選びました!
高卒認定合格から大学入学・卒業
高卒認定の受験科目
高卒認定試験では、恐らく私は4科目を受験したと思います。
- 世界史
- 日本史or地理
- 科学と人間生活・生物基礎



合格証書はあるんですが、受験票などは取っておらず、受験内容の記憶が曖昧ですみません。
4科目が多いか少ないかは分かりませんが、通っていたのが商業高校だったことと、1年生時の単位が一部認められた結果の受験科目数です。
勉強方法は独学で、高卒認定を受験するための本を買って勉強していました!
私はとくに頭がいいわけではありませんが、独学で合格できたので、高卒認定のレベルはそんなに高くないと思います!
ただ、4科目で自分の手に負えたということもあるので、受験科目数や自分のキャパに合わせて勉強方法を選ぶのがおすすめです!
高卒認定の合格と大学
高卒認定は2回目ですべて合格することができました!



高2の春に中退して、夏・秋の2回の高卒認定試験を受けて合格しました!
高卒認定に合格した次は大学受験に向けての準備ですが、短大だったのとレベルも高いところではなかったので、最低限の勉強で大丈夫でした。
私はとにかく「中卒」の学歴を避けることが大学へ進学する目的だったので、とくにレベルなどは考えず、確実に入学できて卒業できそうな場所を選びました。



多分レベルの高い大学を目指して、万が一落ちたりすればもう挫折して立ち直れなかったと思います(笑)
肝心の大学生活はというと、2年間でしたが心配していた友達作りもクリア!という感じで、楽しく過ごすことができました!
大学生活を通して、高校を中退したことと、人間関係が上手くいかなかったことへのコンプレックスは消えました!
大学と並行してWebデザイナーの道へ
実は大学2年の途中から、並行してWebデザインスクールに通っていました。
というのも短大なので1年の終わりごろから就活が始まるのですが、なかなか自分がやりたい仕事が見つからず、、。



合同企業説明会などにも参加しましたが、これだ!というものが見つかりませんでした。
一応1社だけ、まあいいかなという程度で面接したんですが、なんとまさかの履歴書に証明写真を貼るのを忘れて失格に(笑)



前日も当日も履歴書に不備がないかめちゃくちゃ確認したのに、1番分かりやすい写真を忘れる大失態を犯しました。
そして周りはどんどん就活を進めるなか、私は「これがやりたい!」と思えなければ意欲を出せない性格で、悩みまくっていました。(本当わがままですよね)
何がしたいのか、何が向いているのか、いろいろ検索しながら、向いてる仕事診断をやってみたりもしました。
過去に興味があったことを思い出す
そしてふと、なぜか急に過去に興味があった「Web制作」を思い出しました。
実は高校中退してから、家にあったパソコンを触っているときに、何かのきっかけでホームページはHTMLなどのコードで作られていることを知ったんです。
そのときは面白いな~程度だったんですが、ふと思い出したときに調べてみると、ホームページを作る仕事でWebデザイナーという職業があるとのこと。



いろいろ調べてみると、とても魅力に感じて、やりたい!と自分の目指す方向が定まりました。
それからはWebデザイナーを目指して、情報を集めたり勉強を始めることに。
とはいえ就活生真っ只中だったので、周りから遅れないように焦りもありました。
ある時たまたま見つけた「未経験OK」の求人があり即応募しましたが、Webデザイナーは最低限のスキルが必須条件で、残念ながら不採用に。
未経験OKなのになんで!?って思いましたが、Web業界ではスキルがあるのが大前提のようです。



今では当たり前なことが分かりますが、当時は無知ということもあり、大衝撃を受けました(笑)
しかしスキルが絶対条件の現実を知れたので、どうにか身につける方法をと考えた結果、スクールを受講することになりました!
大学卒業から数カ月後に祝就職!
大学と並行してスクールに通うのは正直大変でした。
当時は大学・スクール・バイトを掛け持ちしており、結構忙しかったです。
ですがなんとか頑張り、スクール卒業後、無事に制作会社に就職することができました!



ちなみに残念ながら大学卒業までの就職は間に合わず、卒業から8カ月後に制作会社に就職ができました!
なぜ8カ月後になったかというと、単純にスクールでの学習が終わってなかったからです。
流れとしては、「大学&スクール→大学卒業→スクール卒業→就職」です。
スクールの学習が終わってからは、約1ヶ月ほどで就職先が決まったかと思います。
この就活で分かったことは、技術職であれば高校中退や短大卒などの学歴は全く関係しないということです!
私の場合はWebデザイナーでしたが、最初に不採用だった会社も、落ちた理由は学歴ではなくスキルです。
高校中退から9年経った今の現状
現在は高校を中退してから9年経っています。



あっという間すぎて驚きです!!
そして今の現状がどんな感じかというと、フリーランスでWebデザイナーをやっています!
制作会社には7カ月間勤め、会社の方針や自分の今後の方向性などを考慮した結果、フリーランスになることに決めました。
大変なこともたくさんありますが、フリーランスはますます学歴が関係ありません。
それに人間関係も最低限で済むので、学歴で悩んでいる方や人間関係で悩んでいる方には、フリーランスという道もあるとお伝えしたいです。
フリーランスはどんな結果になるのも自己責任なので、無責任に勧めているわけではありません。しかし悩み過ぎているなら、こんな方法もあるということを知ってもらいたいです!
高校中退のことで悩んでいる方へ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
今高校を中退しようか悩んでいる方も、すでに高校中退して現状に悩んでいる方も、私の体験談が少しでも参考になっていたら嬉しいです。
もし学歴のことで悩んでいるなら、スキルを身につけるなりして、学歴が関係しない方向へ進めばいいんです。
もし人間関係で悩んでいるなら、人間関係で悩まなくていい環境を選べばいいんです。
高校中退そのものが就職や生きていくうえで、少なからず影響してくるのは事実です。
ですが自分の行動次第でその影響を減らすことはできるので、悲観的になり過ぎず、絶望せず、前向きに進んでいってくださいね!